MT4のEAでもマーチンゲール手法は通用するのか
MT4の裁量トレードやEAトレードの手法のひとつにマーチンゲール手法というものがあります。この手法はギャンブルの世界で広く使われる手法です。もともとカジノのコインの裏表当てゲームから生まれた手法で、ギャンブル性の非常に高いトレード方法になります。
マーチンゲール手法のルールは非常に明快で、「負けたら掛け金を2倍にしていく」というものです。たとえば、1回目の掛け金が100円で、負けたら2回目は200円を賭けます。さらに負けたら、3回目は400円を掛けます。このように負けたら前回の倍の額を賭ける、を繰り返していきます。
掛け金を倍にしていくことで買ったときに掛け金の倍の金額が戻ってきます。そうすると、負けが続いても1度勝てば今までの損失を取り戻すだけでなく利益まで出すことができます。
回数 | 掛け金 | 掛け金額合計 | 勝った時に得られる利益 | 勝った時の総損益 |
---|---|---|---|---|
1 | 100円 | 100円 | 200円 | 100円 |
2 | 200円 | 300円 | 400円 | 100円 |
3 | 400円 | 700円 | 800円 | 100円 |
4 | 800円 | 1500円 | 1600円 | 100円 |
このように負けが続いても最終的に勝つことができれば、全ての損失を取り戻すことができます。しかしながら、掛け金を倍々にしていくということはある程度連敗が続くとかなりの含み損となります。上記の表は掛け金100円で解説しましたが、EAのように掛け金(発注量)が大きなものであったり、レバレッジが大きかったりすると、すぐに膨大な金額となってしまいます。
MT4のEAにもマーチンゲール手法を使ったEAはたくさん存在します。マーチンゲール手法を使ったEAはバックテストを見るとすぐに分かります。マーチンゲールEAは一見きれいな右肩上がりのグラフですが、所々で大きく発注量が増えドローダウンが急激に大きくなります。マーチンゲール手法のMT4のEAは勝つと利益になるものの、かなりハイリスクなEAと言えます。
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